kronos architects & associates l'd / 西本直子

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計画過程

建築主は町並みに馴染む家が欲しいと要望された。
→周囲は2階建ての木造住宅が並んでいる。敷地に見合う大きさを考える。

北側前面道路沿いに駐車スペースをとると南面採光は難しい。
→前面道路を挟む向かいは学校の校庭で明るいことや、2階窓高さから校庭の桜の景色が眺められる。積極的な北側採光の利用をすることにした。

光溜まり/通路空間の再構築。

床面積を有効に使う必要があった。
まず地階から2階ロフトまで個室や収納、サニタリー、ダイニングリビング、台所と必要な空間をきっちりと積み重ねてみた。
採光のことと、空間が細分化されて窮屈な感じがしてしまうことが問題に思われた。
積み上げた空間を繋ぐ階段スペースを必要な大きさより少しだけ外側に膨らませて、柔らかで安定した北側採光で満たして明るい光溜まりとした。
明るい場所があることで暗い場所も生きると考えている。

垂直の空間は風、光、視線を柔らかく繋ぐ場所。
玄関前の張出しは雨よけ屋根となる、

構造について。

本計画はRC造壁構造Dメッシュ工法のパテントを持つ「株式会社地下室」と地下室のある住宅を考えた第一作目である。ローコスト化を測ることが隠されたテーマでもあった。
壁構造の場合は仕様規定があり、勾配屋根は2階に大きなボリュームを確保するためにも都合よいことが判った。

2階は構造的にはぽっかりとしたボリュームである。この状態もなかなか気持ちがよい。
木組みで床の高さをずらして区切って床下収納とロフトを確保した。

天井高さや広さの変化に富んだ空間を、使い手それぞれが使い方を見つけて住み始めている。

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